「脱サラ41歳のマンガ家再挑戦~王様ランキングがバズるまで」の魅力(少々ネタバレあり) 1

 

こんにちは。今日は河本さんの講座をお休みして、最近印象に残った話を書きたいと思います。

皆さんは「王様ランキング」というマンガをご存知ですか?私は某漫画サイトで無料分を読んだだけなのですが、単行本やアニメ化されるなど、すごい人気のようですね!確かに無料分わずか7話読んだだけで、おもしろいなと思いました。

 今回は「王様ランキング」だけでなく、それがバズるまでを描いたコミック・エッセイ

「脱サラ41歳のマンガ家再挑戦~王様ランキングがバズるまで」についての魅力もお伝えしたいなと思います。

では、早速いってみましょー♪

 

 

(ここから少しネタバレになります)

「王様ランキング」とは

主人公のボッジ王子は、目・耳が不自由で、言葉も話せない(話そうとする意識はあり、「あうあう」など言う感じ)、おまけに「強い」ことが美徳とされる王族・貴族の世界で、とても非力で子供用の剣すらまともに握れないという少年。

国民からは信頼されず、家来など城の者からも馬鹿にされている。弟のダイダ王子は正反対の優秀な王子で、第一王子で一般的には後継ぎとされるボッジより、国民の圧倒的な信頼を得ている。

この物語の世界には「王様ランキング」というものが存在し、国の発展さ、国民の数、何より王様の強さなどで各国の王様がランキングされる。非力な主人公・ボッジは「王様ランキング1位」になる夢があり、最初はボッジにカツアゲしバカにしていた「カゲ」も、ボッジの優しい真っ直ぐな心などに惹かれ、味方になり親友になる。信頼できる師匠にも出会え、徐々に強くなっていくボッジの成長物語です。

 

 

「王様ランキング」の魅力

1. すごくボッジ王子と自分が重なる

あくまで私の場合です。子供の頃、親に「何もできない」と言われていた私、自覚もあるし、でもボッジ王子のようにその場では聞こえないふり(ボッジ王子は聞こえないけど、口の動きで何を言っているかが分かる)・反抗せず、陰で泣いている姿、すごく重なったんです。きれい事に聞こえると思いますが、「誰も悪者にしたくない」っていう気持ちも何か分かる。私が読んだ分にはボッジ王子はそんなことを言ったり思う描写はないのですが、何となく彼の芯の部分にもそんな思いがあり、だから反抗しないのかな・・・と。「泣く」部分で、「その人の言動に傷ついてる(「自分を傷つけた人」として認識してる)から泣く訳で結局悪者にしてるじゃん」という矛盾した思いが自分の中でひょっこり顔を出しましたが、「泣く」行為については「自分のふがいなさ」を感じて泣いているのかな、と個人的には感じました。また、泣くことで「大丈夫、大丈夫。自分はまだやれる」って励ましながら、浄化させてるみたいな(完全に自分目線だよ)。とにかく、私はボッジ王子にとても共感しました。

他の魅力としては、読んだ人の感想などから「うんうん、全部読めてないけど分かる」ということになってきますが。

 

2. 悪役もただ「悪い人」はなく、「こんな理由があってこうなってしまった」というがとても丁寧に描かれており、本当に悪い人は存在しない。

3. 悪役かと思ったらめっちゃ良い人だったり、逆も然りでワクワクする

4.  主役のみでなく、登場人物一人一人の心情・背景がとても丁寧に描かれている

などです。

「初期の「ワンピース」を読んだようなワクワク感がある」という意見もたくさん見かけました。確かに、テーマが「愛・友情・真の強さとは」といった感じで、たくさんの登場人物の背景が丁寧に描かれているのも「ワンピース」と似ているのかもしれません。

 

5. ヒロインが存在しないのが良い

こんな意見もありました。同意するのは少数かもしれませんが、私も同意します。もうね、結婚して子供もいると、チヤホヤされたりモテまくりのヒロインなんて見たいと思わないのよ(あくまで個人的意見)。ここは「ワンピース」と違いますね。「王様ランキング」あえてヒロイン言うなら、継母のヒリング王妃でしょうか。でもヒリング王妃だと「母性愛」「母を思う子の愛」といった感じで、それが子持ちの母には特に共感されるのではないでしょうか。

 

6. ヒリング王妃のボッジ王子に対する母性愛

先程と内容がダブりますが。ヒリング王妃は弟・ダイダ王子の実母で、ボッジ王子にとっては継母。継子をここまで愛せるんだという姿に感動するでしょう。本当に、実子と分け隔てなく愛しています。当初は「ヒステリック ボイン ババア」で口ぐせが「処刑するわよ」なので、完全に誤解してました(;^ω^)

 

 短いまとめ

「王様ランキング」だけでここまで書けてしまったので、「脱サラ41歳のマンガ家再挑戦~王様ランキングがバズるまで」については次回お話しようと思います。

お楽しみに♪